原点回帰の出版社、株式会社ミシマ社

本のご紹介

ちゃぶ台7

ちゃぶ台7特集:ふれる、もれる、すくわれる

ミシマ社(編)

1,700円+税

判型:四六判変形
頁数:188ページ
装丁:漆原悠一(tento)
発刊:2021年5月28日
ISBN:978-4-909394-52-1 C0030

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内容

今回の特集は「ふれる、もれる、すくわれる」です。
前号よりリニューアルした雑誌『ちゃぶ台』。
「生活者のための総合雑誌」として、今号も「おもしろい」が詰まっています!

*7号特集「ふれる、もれる、すくわれる」に寄せて
 本号を構想しはじめた当時、「お金を分解する」を特集テーマに掲げた。ものづくりを生業とする以上、お金の壁に直面しない日はないと言っていいだろう。最高のものをつくりたい。そのためには当然コストがかかる。理想をすべて実現していけば、価格に反映せざるをえない。つまり高くなる。すると、届かない(売れない)可能性が高まる。逆に、安さを優先すれば何かを落とさざるをえない。ものづくりは、最高と最適の均衡点を見つける葛藤の連続。たしかにそうだが、そもそも、「最適」価格は固定されたものなのか? とすれば、どうしても条件が不利な後発組は苦しいまま。定価の抑制は、自分たちの利益を削る形でしか成り立たなくなる。一方、生活者としては限られたなかでやりくりするほかない。視線を外に向ければ、コロナ禍で身体をはって働いておられるエッセンシャルワーカーの方々へのあまりに低い待遇……。な、なんだ、この不均衡? 一度、お金そのものを分解しないことには「現代の均衡」へと進めないのではないか。
 そして、お金を分解し、生活者としての息苦しさから解放されるためにも、まずは「ふれる・もれる」社会の再構築が欠かせない、そう思うに至った。コロナ下、他者との「ふれる」は禁じられ、ルールから「もれる」ことは許されず、「すくい」のない世になりつつある。政治に目を向けようものなら、絶望ばかり。コロナ以前とは違う「ふれる」「もれる」をつくり直すこと。その先に初めて「救われる」が待っているのではないか。そんな思いとともに本号を企画しました。
 今、集まってきた原稿をじっくりと読み、眺め、そうした救いの可能性を見事に「掬って」くれたと感じています。ふれる、もれる、そしてときには、闇に心が「巣くわれる」。その巣くいにまたふれ、そこから何かがもれ、もれたものを掬い、救われる。本号がそうした循環を生むものであることを願ってやみません。

本誌編集長 三島邦弘

*ちゃぶ台とは?
 何を載せてもいい。誰と食べてもいい。食卓にもなれば、談話の場にもなる。それを囲むだけで、ふしぎと緩やかなつながりが生まれる。ときには囲む必要さえない。ただそこにあるだけで、場が和んだり、無用な対立を解消する。
 ちゃぶ台という物体が、期せずして、そんなさまざまな機能をあわせもつように、本誌もまた、年齢、性別、属性といった記号を越えて、あらゆる世代のあらゆる生活者に届く雑誌でありたいです。
 「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」。創刊以来、その手がかかりを、「移住」「会社」「地元」「発酵」「アナキズム」などさまざまな切り口から探ってきました。前号より、「生活者のための総合雑誌」をあらためて掲げ、デザインもリニューアルしました。日々の生活のちょっとした支えに、楽しみに、そして柔らかな強さに――。そうした思いをこめて、半年に一度、発刊する雑誌です。

ちゃぶ台編集部

*目次(一部)
・藤原辰史・伊藤亜紗(対談)「ふれる、もれる」社会をどうつくる?
・タルマーリー(インタビュー)「お金を分解する」
・中村明珍・宮田正樹(対談)「喜びは収穫だけじゃない」
・土井善晴(随筆)「料理しないという提案」
・尾崎世界観(小説)「びいと」
・津村記久子(エッセイ)「『やらない』の立場と役割」
・村上慧(インタビュー)「他人の生活は、つまり自分の生活であって、」
・松村圭一郎(連載)「市場から自由と平等を考える(はじめてのアナキズム3)」

*執筆者(順不同)
後藤美月(絵と言葉)、津村記久子(エッセイ)、伊藤亜紗×藤原辰史(対談)、尾崎世界観(小説)、タルマーリー 渡邉格・麻里子(インタビュー)、寄藤文平(絵と言葉)、土井善晴(随筆)、内田健太郎(聞き書き)、益田ミリ・平澤一平(漫画)、村上慧(インタビュー)、齋藤陽道(フォトエッセイ)、中村明珍×宮田正樹(対談)、榎本俊二(漫画)、松村圭一郎(論考)、前田エマ(エッセイ)、藤原辰史(エッセイ)、伊藤亜紗(エッセイ)、益田ミリ(エッセイ)、光用千春(漫画)…ほか、ミシマ社営業チームによる「面白い本屋さん紹介(スロウな本屋、本屋と活版印刷所、REWIND)」、ミシマ社仕掛け屋チームによる「一筆せん制作レポート」など盛りだくさん!

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刊行前にミシマガジンで編集メンバーのイチオシコメントなど特集しています!
『ちゃぶ台7』を刊行します!

<ちゃぶ台7刊行記念イベント>代表・ミシマと本屋Title辻山良雄さんとのオンライン対談の様子がミシマガジンで読めます!
「ふれる、もれる、すくわれる雑誌!?」

 

同時発売!

インタビュー「お金を分解する」で登場いただいたタルマーリーのお二人、渡邉格さん、麻里子さんの新刊を同時発売します!
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『菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』

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