ちいさいミシマ社


連載:「ちいさいミシマ社の挑戦」

みんなのミシマガジンにて「ちいさいミシマ社の挑戦」連載中です!

第1回 (2022/7/9)
『動物になる日』著者 前田エマさん × ミシマ社代表 三島邦弘
作品が消費されず、作品として残っていくために――「ちいさいミシマ社」レーベルの思い

第2回 (2022/7/10)
『動物になる日』著者 前田エマさん × ミシマ社代表 三島邦弘
作品が消費されず、作品として残っていくために――『動物になる日』は小商い本? 新種の子育て本?

第3回 (2022/8/26)
ミシマ社代表 三島邦弘
那須さんとの永遠の本づくり

ちいさいミシマ社 レーベル創刊に寄せて

書籍レーベル「ちいさいミシマ社」は、二〇一九年七月にスタートします。
ミシマ社よりさらに「ちいさい」をめざしたい。
レーベル名「ちいさいミシマ社」にはそのような思いを込めました。具体的には、ミシマ社より少し高い価格設定をし、少部数の本を出します。わかりやすくするためにあえてこの表現を使いますが、ミシマ社は「一人でも多くの人々のもとへ」、ちいさいミシマ社は「一人へより濃く」届く本をめざします。もちろん、込める熱量はどちらも変わりません。
「一人でも多く」と「一人へより濃く」。出版の醍醐味と言えるこのふたつを、書店と共存するやり方を探るなかで実現していきたいです。
このような思いのもと、それぞれのタイプに応じて書店への卸条件を分けることにしました。
ミシマ社は従来通り七掛けで書店へ直卸する。ちいさいミシマ社は、書店完全買い切りで、六十パーセントで卸す(リアル書店限定)。つまり、「ちいさいミシマ社」では一冊を届けてもらうことで、書店側にしっかり利益が出る。数多く販売することをめざしてもらう必要がない。そういう条件下、出版社側も、「より売れる」ことを意識するより、「より喜ばれる」本づくりに徹することができる。書店は届けることに、出版社はつくることに専念。大量生産・大量消費の時代が終わった今、書店と出版社、それぞれにある本来の良さを、それぞれがより発揮するための一歩になることを願っています。

「ちいさいミシマ社」のちいさい取り組みが、出版界の未来にとってもちいさい光になればこれ以上の喜びはありません。

ミシマ社 三島邦弘

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