著: 久住邦晴(くすみ書房・店主)(クスミクニハル)
1951年、北海道生まれ。1946年に父がくすみ書房を創業、1999年に後を継ぐ。読書離れに歯止めをかけようと、良書なのに売れ行きのよくない作品ばかりを集めた「売れない文庫フェア」などの試みが話題となる。「本屋のオヤジのおせっかい」と題し中高生に読んでほしい本を集めた「これを読め!」シリーズは道内各地の書店や他県にも広がった。2017年に肺がんのため死去。享年66。
まえがき――ミシマ社編集部 Ⅰ 遺稿 本屋のオヤジの日々是好日(仮) ・日本で一番有名な本屋に? ・地下鉄の延長で売上大幅ダウンに ・昭和二十一年創業の町の本屋 ・頑張るほど赤字に ・息子の病、そして死 ・「店を閉めることにしました」と社員に ・神田昌典氏の本との出会い ・「なぜだ⁉︎ 売れない文庫フェア」の誕生 ・店内で「朗読」のスタート ・「中学生はこれを読め!」スタート ・「ソクラテスのカフェ」オープン ・中島岳志さんとの出会い ・大型店がやってきた ・大谷地に移転することに ・琴似店、最後の日 ・大谷地店、スタート ・経営者を売り込むということ ・妻が病になる ・「高校生はこれを読め!」スタート ・「小学生はこれを読め!」スタート ・寄付を集める ・くすみ書房友の会への緊急募集 ・奇跡の本屋プロジェクト ・中学生、高校生売場の増設 Ⅱ 解説 くすみ書房という本屋があった 中島岳志 Ⅲ 補録 講演会草稿・1(二〇一三・六・二四 札幌市立高図書館連絡協議会) 講演会草稿・2(二〇一五・五・八 大曲中学校) 「西区に本屋を作ります」草稿 あとがき――久住絵里香