著: 小山哲(コヤマサトシ)
1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は西洋史、特にポーランド史。共編著に『大学で学ぶ西洋史 [近現代]』、『人文学への接近法――西洋史を学ぶ』など。
6月11日(土)書店発売開始!!
生きることの歴史、生きのびるための道。
黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。
「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる。
二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。緊急発刊!
MSLive! BOOKSシリーズ
「小国を見過ごすことのない」歴史の学び方を、今こそ!
・ロシアが絶対に許されない理由…?
・西側諸国、日本が犯してきた罪…?
・「プーチンが悪い」という個人還元主義では、負の連鎖は止まらない…?
【イベント参加者の声】
・歴史を知ることで、ニュースの解像度が上がり、そこに暮らす人びとの顔が見えてくるような感覚をおぼえました。
・軍事評論家や国際政治学者の解説ではなく、こういう話が聞きたかったです。
・「国」と「人」をいっしょくたにせず、どのように平和を築いていくのか。自分の姿勢を問い直す貴重な機会でした。
【MSLive! BOOKSとは?】
ミシマ社が2020年5月にスタートしたオンラインイベント、「MSLive!」。
「MSLive! BOOKS」は、オンラインイベントのライブ感をそのまま詰め込んだ書籍シリーズです。イベントに参加くださった方々から、イベントの内容を活字化したものを販売してほしいというリクエストをたくさんいただき、実現することになりました。
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本文中の記載に、次のとおり誤りがございました。
・初版第1刷~第5刷 115ページ3行目
(誤)ポーランドの西半分
(正)ポーランドの東半分
訂正し、謹んでお詫び申し上げます。 編集部
はじめに Ⅰ ウクライナの人びとに連帯する声明(自由と平和のための京大有志の会) Ⅱ ウクライナ侵攻について(藤原辰史) Ⅲ 講義 歴史学者と学ぶウクライナのこと 地域としてのウクライナの歴史(小山哲) 小国を見過ごすことのない歴史の学び方(藤原辰史) Ⅳ 対談 歴史学者と学ぶウクライナのこと(小山哲・藤原辰史) Ⅴ 中学生から知りたいウクライナのこと 今こそ構造的暴力を考える(藤原辰史) ウクライナの歴史をもっと知るための読書案内(小山哲) おわりに
複雑なウクライナの歴史と周辺との関係性をここまでわかりやすく、かつ誠実に書ける専門家がいるなんて。いや、すごい。ものすごくおススメです。
——西 靖さん(MBSアナウンサー)
なにしろわかりやすい。(略)ウクライナの歴史を理解すること、そして、複線的な歴史観を身につけること。それが、ウクライナ侵攻を「自分の問題」として考えるための第一歩となる。ぜひ一読をお勧めしたい。(書評サイトHONZ、2022年6月9日掲載より)
——仲野 徹さん(元・大阪大学大学院 医学系研究科教授)
ウクライナ情勢のニュースや議論を見ると、その地に生きる人たちを見ずに、土地や資源に重きを置いた議論ばかりのようで、まるでゲーム盤のコマを動かすように語るなと違和感を感じていました。
両氏による、そこに生きる人々を見つめるために歴史を通してウクライナのことを学ぶという本書、非常に好感を持ちました。「連帯する声明」の解説も、両氏だからこそできる内容であり、多くの人の手にとられ、意見を持つ・深めるために活用されてほしいと思います。
——関 康祐さん(ACADEMIAイーアスつくば店)