著: 三好愛(ミヨシアイ)
イラストレーター。東京都在住。ことばから着想を得る不思議な世界観のイラストが人気を集め、装画や挿画を数多く担当するほか、クリープハイプのグッズなども手がける。著書に、エッセイ集『ざらざらをさわる』(晶文社)、『怪談未満』(柏書房)、絵本『ゆめがきました』(ミシマ社)がある。
「うんちは、寡黙で実直に、世界を伝えてくれています。」
絵と言葉が、それぞれ別の道をたどりながら、濃淡ある日々の中で交差する。
稀代のイラストレーターによる、「人とものとの距離」をめぐる待望のエッセイ集。
子どもと、他人と、ものと、自分自身と…
日常の見慣れた関係が、ちょっと動き出す。
うんちは世界を吸いこんで ●日常ざわつく ぷよぷよの扱い おかえりアイロン でてきたよ ハラミ出かける おすしのおしり ふところにおじさんを あてのないおなら おじさんのだし ありがとうどん 近所のペイペイ店長 そのとき道に落ちてたものは ちょっとだけ食い込む ●内側内側そのまま外側 近寄りたいのに 楽しみぞろぞろ 私の私を うんちとの距離 こうして「母」を身につける つぎのおそとにさようなら 祖母がころころ 贈るの苦手 コメダでムフン 鼻の交換 三時に生まれたあかちゃんのキリン 麦茶の輪廻 うんちを落とす私たち ●大丈夫だよのさきに 転んだもっちりおばあさん 上司の獰猛なうんち なめらかなテレサ さようならをやりつくす うんちを世界に馴染ませる 大丈夫は貪欲に あとがき うんちだってひとり