「週刊ポスト」4/29号に、平川克美さん『共有地をつくる』の書評が掲載されました。関川夏央さんによる書評です。
“やり手に違いなかったが、新自由主義者ではなかった。『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』といった著書を持つ彼は、その秋葉原の会社「リナックスカフェ」では、収益より仲間と共棲する居心地のよさ、外部にもひらいた「縁側」のような「オープンソースの運動」をめざした。
だがそれは「稼ぎ出そうと目論むビジネス」と必ずしも両立せず、結局六十五歳のとき財産をすべて投げ出して会社を清算した。「私有」と訣別するという意志表示でもあった。” (書評文より)
“現代の「共有空間」に対する著者の考えと実践、それに自らの「老い」の記述を重ねたこの「私小説的評論」は、「昭和」の記憶を持つ者にはことさら身にしみる。“(書評文より)
書評の全文は以下よりお読みいただけます。