人口がどんどん減る、コミュニティもなくなりつつある、物価は急激に上がりたいへん・・・都市か過疎地か関係なく、私たちはこうした「下り坂」の時代に生きています。そのなかで、それでも元気に、前を向きつづけて、「次世代」へ自分たちの仕事をパスしようともがき続けている人たちがいます。
それがこの二人。
佐藤さんは、本以外にも日用品や食品、コインランドリーにパン屋と美容室まで揃っているウィー東城店を営まれています。
お客さんと話しているうちに「本は問題解決のツールだ」と気がつき、その上で本だけでは解決できない町の人の困りごとを引き受けるうちに、自然と「よろず屋」になっていったとお話されています。
出版社ミシマ社の三島は、新刊『ここだけのごあいさつ』(ちいさいミシマ社)で、少ない人数で「おもしろい」本づくりを続けていくために、社内のチームづくりに取り組んだり、社外では「一冊!取引所」というサイトをつくり、全国の出版社と書店がやりとりをする場作りを模索する様子が記されています。
二人は同世代でもあり、同じ年数を生きてきながら、全然違う道を歩んできたわけですが、いま、ものすごく見ている景色が似ているのです。
今回の二人による対談では、その景色をたっぷり語り合います。さらには、そこから、二人が現時点では気づいていない景色まで、きっと見えてくると二人とも期待しています。書店、出版社、職種は違えど、同志と慕いあう二人による記念すべき初対談!
佐藤友則(さとう・とものり)
昭和51年9月生。広島県神石郡神石高原町育ち。
一浪後、大阪商業大学入学
在籍中に青年塾に出会う
そして中退
名古屋のいまじんで本屋修行(1年半)
修行中に会社が倒産しそうになり広島に戻る
修行も中途半端
2001年7月ウィー東城店店長として働き始める
倒産寸前のお店で悪戦苦闘
*能力が無かった為、地域のお客様の声を聞き続けることしかできなかったが、それが後に活きてくる
最初の5年は暗闇、次の5年で一筋の光、その次の5年で方向性が見える、その次の5年で現在の原型に至る
現在もお客様の声を聞きながらお店作り(変化)を楽しんでいる
三島邦弘(みしま・くにひろ)
1975年、京都生まれ。出版社2社で単行本の編集を経験したのち、2006年10月に単身、株式会社ミシマ社を設立。「ちいさな総合出版社」を標榜し、ジャンルを問わず一冊入魂の本を刊行している。現在は、東京・自由が丘と京都市の2拠点で活動。2019年には新レーベル「ちいさいミシマ社」を始動。著書に『ここだけのごあいさつ』(ちいさいミシマ社)、『計画と無計画のあいだ』『パルプ・ノンフィクション』(以上、河出書房新社)、『失われた感覚を求めて』(朝日新聞出版)がある。2021年10月より書店と出版社をつなぐ「一冊!取引所」の代表もつとめる。
日時 | 6月3日(土) 18:00〜19:30 |
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会場 | BOOK MEETS COFFEE(啓文社 BOOKS PLUS緑町 内) |
住所 | 広島県福山市緑町1番30号 みどり町モール内 |
出演者 | 佐藤友則、三島邦弘 |
参加費 | 1,000円(税込・ワンドリンク付) |
お申し込み | 啓文社 BOOKS PLUS緑町店頭orお電話(084-925-1811) |