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日本習合論
内田樹(著)
1,800円+税
刷り:6刷
判型:四六判並製
頁数:296ページ
装丁:尾原史和(BOOTLEG)
発刊:2020年9月19日
ISBN:978-4-909394-40-8 C0095
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内容
外来のものと土着のものが共生するとき、
もっとも日本人の創造性が発揮される。
どうして神仏習合という雑種文化は消えたのか?
その問題点と可能性を「習合」的に看破した、傑作書き下ろし。
壮大な知の扉を、さあ開こう。
「話を簡単にするのを止めましょう」。それがこの本を通じて僕が提言したいことです。もちろん、そんなことを言う人はあまり(ぜんぜん)いません。これはすごく「変な話」です。だから、多くの人は「そんな変な話は聴いたことがない」と思うはずです。でも、それでドアを閉じるのではなく、「話は複雑にするほうが知性の開発に資するところが多い」という僕の命題については、とりあえず真偽の判定をペンディングしていただけないでしょうか。だって、別に今すぐ正否の結論を出してくれと言っているわけじゃないんですから。「というような変なことを言っている人がいる」という情報だけを頭の中のデスクトップに転がしておいていただければいいんです。それ自体すでに「話を複雑にする」ことのみごとな実践となるのですから。――あとがきより
本書は「頭が大きい」内田氏の頭の中身を体感できる本。
「純化」好みの多数派の人びとには手に負えない本だ。
―― 橋爪大三郎(毎日新聞2020.11.21)
本書自体が生きた習合の実例であり、
その豊饒さの証しになっているのだ。
―― 大澤真幸(北海道新聞2020.11.22)
【メディアで次々に紹介!!】
共同通信インタビュー(2020.10.12 配信)
NHKラジオ「著者からの手紙」(2020.11.1)
東京新聞(2020.10.31)
週刊文春(2020.11.12 号)等々…。
著者情報
内田樹(うちだ・たつる)
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学を 2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の現代思想』(文春文庫)、『サル化する世界』(文藝春秋)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書・第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書・2010年新書大賞受賞)、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』(以上、ミシマ社)など多数。第3回伊丹十三賞受賞。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。
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パブリシティ情報
2020年11月1日(日) NHKラジオ「マイあさ!」で紹介されました!
2020年11月12日号「週刊文春」にて、武田鉄矢さんに書評をいただきました!
本書は「頭が大きい」内田氏の頭の中身を体感できる本。「純化」好みの多数派の人びとには手に負えない本だ。
―― 橋爪大三郎さん(2020年11月21日、毎日新聞)
本書自体が生きた習合の実例であり、その豊饒さの証しになっているのだ。
―― 大澤真幸さん(2020年11月22日、北海道新聞)
「何でも混ぜちゃうのが日本文化の一番いいところ。習合っていうのが日本文化の特性です」
「国がまとまるにはメンバー同士、寛容になること。異物を認め、多様性を認め、手触りの優しい社会にしていくことが大事なのです」
――著者インタビュー(共同通信配信)
目次
第一章 動的な調和と粘ついた共感
第二章 習合というシステム
第三章 神仏分離と神仏習合
第四章 農業と習合
第五章 会社の生命力を取り戻す
第六章 仕事の概念を拡大する
第七章 日本的民主主義の可能性
第八章 習合と純化
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