著: 伊原康隆(イハラ ヤスタカ)
1938年東京生まれ鎌倉育ち。理学博士。東京大学と京都大学の名誉教授。東京大学理学部(1990年まで)と京都大学数理解析研究所を本拠地に、欧米(特にアメリカとドイツ)の諸大学を主な中間滞在先に、数学おもに整数論の研究と教育に携わってきました。関連著書に『志学数学』『文化の土壌に自立の根』など。熟年以後、日本学士院賞(1998年)、日本数学会賞小平邦彦賞(2023年)を受賞。趣味は音楽と水泳の短縮継続と読書です。
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火花が散る、頭は沸騰する、
人間は、ここまで考えられる。
2015年に歴史学者が出会った、学問に取り憑かれた数学者。
生涯学びつづける者同士が28通にわたり繰り広げた、
予定調和のない、最高に規格外の往復書簡集。
数学、歴史学、文学、音楽、絵画、外国語…
あらゆる角度から、徹底的に「学ぶ」を考え抜く。
はじめに(藤原辰史) つづいて(伊原康隆) Ⅰ 1 いまでも根っこは理系かもしれない(藤原辰史) 2 学びの中の「習と探」あれこれ(伊原康隆) 3 孤学と縁学(藤原辰史) 4 「本物」と「わからない」という試金石(伊原康隆) 5 本物とは何か(藤原辰史) 6 無心で「本物」に向き合う(伊原康隆) 7 歴史学習における「したい」と「しなければならない」(藤原辰史) 8 言語文化と学びの心理(伊原康隆) 9 ウクライナ侵攻について(藤原辰史) 10 休題茶話(伊原康隆) Ⅱ 1 簡単にわかった気にならないこと(藤原辰史) 2 他国語から○○を学ぶ(伊原康隆) 3 「サークル」について(藤原辰史) 4 大学の使命とは?(伊原康隆) 5 異端を育てるために(藤原辰史) 6 理想と現実のずれから生じる回帰性(伊原康隆) 7 複雑性と単純化の狭間(藤原辰史) 8 広げて回して切り口を(伊原康隆) 9 歴史の中の構造(藤原辰史) 10 手を動かす/学ぶものの「理性」とは(伊原康隆) Ⅲ 1 書くことと学ぶこと(藤原辰史) 2 ことばの関節を使いこなす(伊原康隆) 3 言葉の小さな関節を動かして、権力に対峙する(藤原辰史) 4 感性×知性、音楽の力(伊原康隆) 5 学びが止まらない(藤原辰史) 6 好考爺のアドバイス(伊原康隆) 7 コンピューターの学びと人間の学び(藤原辰史) 8 回顧と分析(伊原康隆) 巻末付録 うらうち二片(伊原康隆) ・ミニ書評 ・AIと数学と