著: 万城目学(マキメマナブ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。2024年、『八月の御所グラウンド』にて第170回直木賞受賞。ほか小説に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『バベル九朔』『ヒトコブラクダ層戦争』『六月のぶりぶりぎっちょう』など、エッセイ集に『ザ・万歩計』『ザ・万遊記』『万感のおもい』などがある。
現実と異界を自在に行き来するマキメ文学、その発想の源に迫る随筆が満載。
『ザ・万字固め』(2013 年刊)に5 本を加えた30本が、装い新たに復活。
文学賞の落選にいじけ、瓢箪やまりもの生育と観察に没頭し、執筆の逃避から妄想を膨らませ、投資で大やけどを負い、旅と食べものと関西を愛し、今日も物語をつむぐ。直木賞作家の日常&奇想天外な世界。
爆笑の直木賞受賞エッセイも収録!
――本文より――
直木賞、直木賞、織田作之助賞、直木賞、直木賞、山田風太郎賞、直木賞、山田風太郎賞、山本周五郎賞、山田風太郎賞――。十七年前に『鹿男あをによし』が直木賞にノミネートされてから、私がこれまで候補に挙がった、文豪の名前を冠した有名文学賞の数々である。これらすべてに落選してきた。
●修正情報
本文中の記載に、次のとおり誤りがございました。
230ページ最終行
訂正し、謹んでお詫び申し上げます。 編集部
受賞のことば マキメマナブの日常 旅するマキメ! デリシャス八重奏 やけどのあと(2011東京電力株主総会リポート) マキメマナブの関西考 ザ・万字固め
「新版」刊行に際し、「みんなのミシマガジン」にて、本書編集者の三島が思いを綴りました。
三島邦弘
万城目学さんの『ザ・万字固め』が「新版」となって、装い新たによみがえります。
もと本が発刊されたのは2013年なので、干支を一周しての復刊です。
「新版」を出すことにした理由は大きくふたつあります。
ひとつ目はもちろん、万城目学さんが直木賞をご受賞されたこと。
昨年1月の発表後から、もと本のほうの注文が激増しました。そうして、あれよあれよというまに、在庫切れ。
増刷しなければ、と思いつつ、一方で直木賞受賞後の一時的な注文殺到状態だとしたらどうしよう。そんな不安がなかったわけではありません。過去、在庫切れし増刷を決めたものの、注文がピタリとやみ、そのまま増刷分が倉庫に残る経験を、何冊かの本でしてきました。増刷に慎重を期すのは当然のことです。
そのタイミングで、私も久しぶりに読み直しました。
すると、どうでしょう。
あな、面白き哉。
読み出したら止まらないとは、このこと。
一編一編が抜群におもしろいのはもちろん、(・・・)
今回、本に挟み込まれている「ミシマ社通信 番外編『新版 ザ・万字固め』号」のために
ヨーロッパ企画の上田誠さんに寄稿文を書いていただきました。
加えて、三島による「『新版 ザ・万字固め』私的たのしみ方」や「万城目作品がさらにおもしろくなるミシマ社本たち」など紹介しています。こちらもあわせておたのしみください。
万城目学さんのサイン入り書籍を、冊数限定で販売いたします。
※サイン本は数に限りがございます。各店舗ともなくなり次第、販売は終了となりますのでご了承ください。
※1月17日(金)発売に合わせて入荷予定ですが、店着が多少前後する場合がございます。
【北海道】
<北海道>
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三省堂書店 名古屋本店
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京都 蔦屋書店
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<兵庫県>
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流泉書房
TSUTAYA尼崎つかしん店(1/25,26「独特で面白い出版社フェス」手売り販売時のみ販売)
【中国】
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【九州】
<福岡県>
丸善 博多店
ジュンク堂書店 福岡店
六本松 蔦屋書店
<熊本県>
蔦屋書店 熊本三年坂
<大分県>
鯛文庫