ミュージシャンと歴史学者。
偶然、同年同日に生まれた2人が邂逅し、
生年日の新聞を読むことから対話を始めたーー
そうして浮かび上がった、今に残る半世紀以上つづく問題。
私たちは、これらに、どう向き合えばいいのか?
映画を共に観、フィールドに立ち、丹念に学びながら、
100年先に向け探った、自分たちの時代の「抗い方」。
同時代を生きる人たち共鳴必至の一冊。
――終章より――
生産や消費の多寡ではなく、分解が大事なのだというような発想で、未来について考えたい。伸び代はきっといくらでもあるし、何かを損なうことなく、僕らは豊かになれると思う。根拠はない。けれども、そう真剣に信じている。みんなでやり直そう。――後藤正文
本書のタイトルは、青い星「を」どうしようか、という問いではない。青い星「で」どうしようか、という問いである。青い星は、誰のものでもなく、誰のものでもある。だからこそ、同じ惑星をシェアするには、率直な言葉の交換が必要である。本書がそのひとつとして、未来の青い星の共同使用に貢献できれば幸いである。――藤原辰史
※本書は、部数は限られますが、サイン本をご用意しています。
サイン本を展開いただく書店の情報については、11月22日(金)正午にミシマ社のホームページにてご案内する予定でおります。
第1章 Back to 1976.12.2 ~生まれた日の新聞を読む
映像をめぐる往復書簡① 『阿賀に生きる』
第2章 一九七〇年代前後の人間と環境の破壊
映像をめぐる往復書簡② 『意志の勝利』
第3章 社会を体で鳴らせ ~上勝というフィールドに立つ
映像をめぐる往復書簡③ 『アメリカン・ユートピア』
終章 青い星、此処で僕らは何をしようか