• 今夜 凶暴だから わたし
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今夜 凶暴だから わたし

著者
高橋久美子・詩/濱愛子・絵
価格
¥2,400+税
判型
四六判変形上製
ページ数
128ページ
装丁
鈴木千佳子
発刊日
2019年12月18日
ISBN
978-4-909394-30-9 C0092
お月さまや、
お月さま。
三十五歳の女は
どんなことを考えていたら
普通なのだろうか
作詞家・高橋久美子の約10年ぶりとなる待望の詩画集!
鋭く繊細な詩と濱愛子の奔放な絵が織りなす珠玉の30篇。
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本書によせて

言葉は、体から出てくる石ころのようなものです。
私にとって出版社を通して発表される詩画集は気づけば約10年ぶりとなっていました。この詩達は私の10年間の落とし物、きっともう会えないもう一人の私の置き手紙かもしれません。そして、届けられる全ての方々への応援歌…いえ座談会なのだと思います。いじけたり、歓喜したり、理不尽に思ったり、自由になりたかったり、怖かったり、焦ったり、もう遅かったりすることもたくさんたくさんあるでしょう。それでも、こうやって何かを感じることを諦めずにいましょうね。感じることだけが私達の最大の自由なのだから、しんどいけど感じながら生きていきましょうね。
ページをめくると10年間の私が静かに袖をひっぱります。日めくりカレンダーを逆再生するみたいに募っていく思いは、声もあげず、静かにここに鎮座します。おかしくて恥ずかしい。けれど、本になったことで、私はこの感じた日々からいつしか教えられる日が来るでしょう。ちいさいミシマ社さん、トライしてくれてありがとう。濱さん、三年半も一緒に走ってくれてありがとう。読んでくれたみなさん本当にありがとう。これからもよろしく!
高橋久美子
勤めていたデザイン事務所がクローズする2016年、
知人から「本を作ってうちで展示しませんか」と声をかけてもらいました。
その後まもなく出会った高橋さんを
本作りに誘ったものの、
私の絵はなかなか動き出しませんでした。

高橋さんとやり取りを重ねるうちに
自分の衝動を大切に、観察しながら
体が自然にうごく方へ遠慮せず素直になってみようと思えるようになって
少しずつ見えてきたのは子供時代のリズムでした。
それは頭で考えるんじゃなくてもともと備わっているもの、体が覚えている感覚。
自分の絵をコントロールできないことに
後ろめたさを感じてきたけどそれは健全なことでもあるのかも。
そんな時は楽観的に挑戦したいと、
この三年間、いろいろな人に出会い支えられながら、一歩を踏み出せた本です。
濱愛子
はじめて作品を拝見した時、
高橋さんの詩の冒頭にある、「三十五歳の女」にどきっとし、
濱さんのペンギンの絵に、にやりとしました。
時折、お二人の作品の中からみえかくれする鋭さや、かわいらしさを、
言葉と絵、それぞれからばらばらに感じてもらうのではなく、
かといって、単に組み合わせたものとしてでもない形を、
デザインではあらわしたいと考えていました。
制作過程でも、その距離感に一番悩みました。
詩や絵との距離が近づいたり離れたり、
読みながら、一つの作品が編まれていくような、
一冊になった気がしています。
鈴木千佳子(装丁担当)
詩画集の編集を担当するのは、今回がはじめての経験でした。
普段、編集することの多い単行本では、言葉の意味を中心に仕事が進むのですが、
詩画集となると、高橋さん、濱さん、デザイナーの鈴木さんとの打合せで飛び交うのは、
イメージ・感触・雰囲気…といった感覚的なやりとり。
「正統派だけど尖っている」「尖っているといっても、そっちの尖っているではない」……
それぞれの感覚が、制作の過程で練り込まれて、一冊の作品になってゆくのは、とても面白く、得がたい経験でした。
冒頭の一篇には、「三十五歳の女」、あとがきの一篇には「三十七歳のわたし」という言葉が出てきます。
自分自身、そこに近い一読者としても、何度もページをめくりたい一冊です。
ミシマ社 星野友里(編集担当)
 

プロフィール

高橋久美子(たかはし・くみこ)
高橋久美子(たかはし・くみこ)
作家・作詞家。1982年愛媛県生まれ。チャットモンチーのドラマー・作詞家を経て2012年より作家に。様々なアーティストに歌詞提供を行う他、詩の朗読、ラジオDJなど表現の幅を広げている。著書にエッセイ集『いっぴき』(ちくま文庫)、絵本『赤い金魚と赤いとうがらし』(福田利之/絵、mille books)など。翻訳絵本『おかあさんはね』(エイミー・クラウス・ローゼンタール/著、トム・リヒテンヘルド/絵、マイクロマガジン社)でようちえん絵本大賞受賞。
 
 
濱愛子(はま・あいこ)
濱愛子(はま・あいこ)
イラストレーター・グラフィックデザイナー。桑沢デザイン研究所卒業。紙版画を用いて、情感と力強さのある作品づくりを目指し、本、雑誌、広告に取り組んでいる。最近の主な仕事は日本美術や茶道具の世界で使われてきた形について紐解く『かたちのなまえ』(野瀬奈津子/著、玄光社)で一冊丸ごと絵を担当。HBギャラリーファイルコンペ大賞/永井裕明賞、東京イラストレーターズ・ソサエティTIS公募入選(灘本唯人氏 「わたしの一枚」)、ADC入選、他。TIS会員。
 
 
 
 

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