本の詳細
日本誕生の神話は、こんなに面白かったのか! 生老、病死、愛憎、諍い、霊・・・ 全ての物語の要素が宿る『古事記』。本邦最古の書が、1300年の時を超え、「今の言葉」になって蘇る!
宗教学者であり、フリーランス神主、神道ソングライターでもある著者が、魂をこめて日本中の人たちに贈る、感動の超訳。
~ミシマ社創業3周年記念企画~
「元が『語り』だけに、リズムがあって読みやすい。まったくの初心者でも十分に楽しめる。これだけのものを語ってしまうことができる著者に脱帽。」
(「日本経済新聞」09年12月20日)
「力強くみずみずしい日本語は音読にも最適だろう。『古事記』入門の新たなる決定版。」
(「週刊文春」09年11月19日号)
◆本書の読み方
○注釈がないため、どんどん読み進めることができます。
○古代の自由な世界を、感じるままに味わってください。読めばパワーが沸いてきます!
○朗読もおススメです。
◆本書のポイント
○1300年前、稗田阿礼が語り、太安万侶が聞き書きした、同じ方法で作られました。
○著者は10歳のとき、『古事記』を読んで救われました。その恩返しの気持ちがこめられています。
○巻末に、「神々の系図」と簡単な「神名解説」「解説」があります。
◆目次
SCENE:1 世界の誕生
SCENE:2 天の国
SCENE:3 地の国
SCENE:4 国譲り
目次
序
SCENE:1 世界の誕生
体をもったふたりの神
形なき世界に島が生じる
伊邪那岐 伊邪那美 、ひとつに溶ける
島々を産む
伊邪那美命、神々を産む
黄泉の国にて
呪いの言葉を封じこめる
三柱の神の子、誕生
SCENE:2 天の国
「お母さんが恋しい」
高天原にて姉の天照と、神々を生む
まっ暗な世界
踊りに踊り、舞いに舞う
五穀が生まれる
八俣の大蛇
歌の国
SCENE:3 地の国
大穴牟遅、稲羽の素兎を助ける
兄神たちの憎しみ
須佐之男命、試練を課す
大穴牟遅、大国主神となる
出雲の国、栄える
SCENE:4 国譲り
天照大御神、地上にわが子を遣わす
地上の国と高天原とのにらみ合い
一騎打ち
出雲大社、建立
天孫降臨
猿田毘古大神、道を塞ぐ
邇邇藝命、恋に落ちる
木花の佐久夜毘売、三人の子を産む
海幸彦と山幸彦
綿津見神の宮へ
山幸彦、豊玉毘売と結婚する
娘婿の嘆き
海幸彦、弟の守り人となる
豊玉毘売の出産
初代天皇、誕生
結
神々の系図
神名解説
解説
参考文献
あとがき