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ど忘れ書道
いとうせいこう(著)
1,600円+税
判型:四六判並製
頁数:192ページ
装丁:佐藤亜沙美
発刊:2020年7月17日
ISBN:978-4-909394-38-5 C0095
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内容
私の崩壊。
その過程をみなさんに目撃していただきたいと思う。
忘れの天才がしたためた、9年間の怒濤の「ど忘れ」記録。
何の役にも立ちません。by著者
人前でなくて本当によかった。自分一人で考え事をしている最中であった。耄碌という次元を超えていると思った。背中に冷たい汗が流れた。「思い出す」という言葉を思い出せないということに、人格的な崩壊があった。(略)ああ、思い出すだ! と思い出したとき、安堵するより逆に恐くなった。そんな単純な言葉を忘れていたという事実に直面したからだ。もっと難解な言語だったらよかった。想起するとか、アウフヘーベンするとか、失念するとか、アプリオリな何かとか、そういうあれなら。――本文より
著者情報
いとうせいこう
1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう!』(講談社現代新書)など。
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ミシマガ情報
ミシマガジンで『ど忘れ書道』刊行記念特集!
【特集 1】本文の一部&いとうさんからのメッセージ動画公開!
【特集2】「ど忘れ大賞」開催!? みんなの「ど忘れ」大募集!!
『ど忘れ書道』に届いたおはがきをご紹介!
【SNS企画】「ど忘れ大賞」開催!
【参加方法】
・「ど忘れワード」
・まつわるエピソードや言い訳などをひとこと
・ハッシュタグ「#ど忘れ大賞」
【募集期間】
2020年7月16日(木)~8月31日(月)
見事大賞に輝いた方には、オリジナルTシャツの副賞も…!
(背面はいとうせいこうさんが直筆予定)
パブリシティ情報
「本ってあんまり役に立たないから豊かだったはずなのに、最近はそうじゃなくなってきたよね。僕のこの本は何しろ約に立たない。本当に『不要不急』だから」
「ものすごく時間をかけてじっくりつくった本のばかばかしさは、インターネットにはまねできない」
――著者インタビュー(共同通信配信)
書店員の方々の声
ど忘れとはかくも奥深かいのかと、まさに「道」を感じました。絶対にたどり着かないだろ? と思われる道をも果敢に突き進む姿勢に、こうありたいものだなと、ど忘れに対する勇気をもらいました。
久しぶりに本を読みながらゲラゲラ笑ったので、なにかと鬱屈としている昨今、たくさん人に届くといいなー!
――土居彩さん(ジュンク堂書店藤沢店)
ど忘れレベルがものすごく、でもそれを丁寧に書き記していくいとうさんがとってもキュートでずっと読んでいたくなる面白さでした。
――市川真意さん(ジュンク堂書店池袋本店)
インテリないとうさんがこんなにも忘れがち、というところに「いいんだよ」的な安心感とダメな自分もゆるそう、という自己肯定感まで生まれます。
こういうのなんて言うんでしたっけ?癒し?アロマ?なんかボーリングみたいな名前のアレ・・・・。
――鈴木雅代さん(HMV&BOOKS SHIBUYA)
読者の声
「公共の場では読まないほうがいいですネ。笑ってニタついて困ってしまいます」
「コロナ禍対処本としては、ダントツ1位です」
「この本は赤瀬川原平の『老人力』につづく、将来を明るく乗り切る手引書なのだろうと思います」
文字だけの本でこんなに笑ったのは初めてでした。涙を流しながら、腹筋が痛くなるくらい笑いました。書店でパラパラと読み始めたのですが・・・あまりのおもしろさに声を出して笑いそうになり、それを我慢しようとすればするほど、顔面が奇妙な感じで崩れてしまうのです。
「立ち読み不可能」と判断した私は、そのまま本を持ってレジへと向かい、購入してしまいました。50代半ばの私にとって「ど忘れ」は決して他人ごとではありません。勇気をもらいました。
本の帯には「何の役にも立ちません。」とありましたが、少なくとも私にとっては「すぐ手に取れる場所に置いておきたい本」でした!
2020年7月17日発売!いとうせいこう『ど忘れ書道』告知動画
『ど忘れ書道』告知動画
いとうせいこう『ど忘れ書道』発刊コメント(ロングVer.)
審査委員長・いとうせいこう 「ど忘れ大賞」開催!
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