ぼけと利他

ぼけと利他

伊藤亜紗
村瀨孝生
  • 定価 2,400 円+税
  • 判型四六判並製
  • 頁数320 ページ
  • 発刊2022年09月15日
  • ISBN9784909394750
  • Cコード0095
  • 装丁漆原悠一(tento)
取扱書店 一冊!取引所

本の詳細

“「利他」の問題を考えるときに、お年寄りとかかわることは究極な感じがしています(伊藤)”


美学者と特別養護老人ホーム「よりあいの森」施設長、
二人の「タマシイのマジ」が響き合った、圧巻の往復書簡36通。

ぼけは、病気ではない。
自分と社会を開くトリガーだ――


 


自分のしたことが本当の意味で相手のためになる、というのは、おそらく私たちが思うよりもずっと不思議で、想定外に満ちた出来事なのでしょう。ほとんど、奇跡だと言ってもいい。――伊藤(はじめに)

お年寄りたちは、思想信条に依らないアナキズムと、人格や宗教に依らない許しを発揮し、場をつくり始めると言えるでしょう。そのように時折シンクロします。大方は揉めながらバラバラのままに一緒にいる。いるしかない。なんか、まじめで滑稽でしょ。好きなんです。――村瀨(3通目)

目次

第1章 どうしたら一緒にいることができるのか? 2020年秋 第2章 人と言葉をケアする居場所としての「しゃべり」 2020〜2021年冬 第3章 共感でも反感でもない、ぼ〜っとする 2021年春 第4章 変化は「戸惑いと待ちの溜まり場」で起こる 2021年夏 第5章 深まるぼけがもたらす解放と利他 2021年秋 第6章 心とシンクロしない体を生きる 2021〜2022年冬 第7章 生身の痕跡を手紙に残す 2022年春

著者情報

著: 伊藤亜紗(イトウアサ)

東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター、リベラルアーツ研究教育院准教授。主な著作に、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)など多数。

著: 村瀨孝生(ムラセタカオ)

1964年、福岡県飯塚市生まれ。1996年から、「第2宅老所よりあい」所長を務める。2015年4月より特別養護老人ホーム「よりあいの森」施設長。著書に『ぼけてもいいよ』(西日本新聞社)、『看取りケアの作法』(雲母書房)、『おばあちゃんが、ぼけた。』(新曜社)など多数。

関連ニュース