つたなさの方へ
ちいさいミシマ社

つたなさの方へ

那須耕介
  • 価格 2,200 円+税
  • 判型四六判並製変形
  • 頁数104 ページ
  • 発刊2022年08月31日
  • ISBN9784909394736
  • Cコード0095
  • 装丁クラフト・エヴィング商會
取扱書店 一冊!取引所

本の詳細

もう一つの小さなものさしを いつも手元にしのばせておきたい

余計なこと、みにくさ、へり、根拠のない楽観… 法哲学という学問の世界に身を置きながら、「余白」に宿る可能性を希求しつづけた人が、余命のなかで静かな熱とともに残した随筆15篇。

昨夏に惜しまれつつも逝去した著者による、「京都新聞」での約2年間の寄稿をまとめた随筆集。

「何をしているのか、と尋ねられたら、遊んでいるんだとしか答えようがない」
「余計なことへの捨て身のうちこみが、私たちの生活になくてはならない手ごたえと手触りを与えている」――本文より

*** *** *** ***
凛として美しく、しかも洞察に富んだ文章。いつまでも読んでいたくなる。
――本屋Title・辻山良雄さん
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*なぜ那須先生の遺稿集を「ちいさいミシマ社」から出すことになったのか?
 こちらもあわせてご一読いただけますと幸いです。
★ちいさいミシマ社の挑戦|【第3回】那須さんとの永遠の本づくり

目次

家の中の余白 「能力」は本人のものか? ありあわせの能力 もう一つのゴールデン・スランバー つたなさの方へ 謝らない人 「忘れたこと」はどこに行ったか? 羨望と嫉妬 鞠と甕 悪筆 やらないではいられない、余計なこと こける技術 黒めがね、マスクそして内心の自由 傘はいらない 大学の「へり」で

著者情報

著: 那須耕介(ナスコウスケ)

1967年生まれ。京都大学教授。専門は法哲学。おもな著書に『法の支配と遵法責務』『ナッジ!?』(共編著)(以上、勁草書房)、『社会と自分のあいだの難関』『バーリンという名の思想史家がいた』『ある女性の生き方』(以上、SURE)、共訳書に『熟議が壊れるとき』『メタフィジカル・クラブ』など。2021年9月7日逝去。享年53。

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