本の詳細
後藤正文、内田樹、いとうせいこう、束芋、鈴木理策。
5名の表現者たちの創作の根幹を、
建築家、ドローイング・アーティストである著者がひらき、
自らの感覚をひらく、対話と思考のノート。
後藤「何もかもやり尽くされたような時代にも開拓されているものがある」
内田「早い段階で自分のスタイルを確立すると伸び悩みますよ」
いとう「何もないことを言うためにわざわざ書くことがある」
束芋「鑑賞者にも責任を負って見てもらおうと考えたんです」
鈴木「写真のために写真を撮らないという目標がある」
…一流のつくり手、アーティストたちの名言に触れ、
著者のようにどんどんゴキゲンになろう!
創作・ものづくりを第一線でつづけるために。
学びの天才・光嶋裕介が、最強の聞き手として迫る!
●目次
まえがきに代えて
第1章 皮膚感覚で思考する
・ミュージシャンの創作について思いを馳せる前夜
・いま「新しさ」とは――後藤正文との対話
・余韻――奇跡のような小さな記憶の断片を思い出す
第2章 集団で思考する
・高くそびえ立つ師との対談前夜
・大人が増えれば「公共」は立ち上がる――内田樹との対話
・余韻――成熟した大人になるために
第3章 対話的に思考する
・前夜――幻想やポエジーの正体を知りたくて
・多孔性・反幻想・無時間――いとうせいこうとの対話
・千本ノックのあとの余韻
第4章 手で思考する
・三きょうだいの真ん中同士の対談前夜
・赦す・ゆらぎ・死――束芋との対話
・余韻――制作することと赦すこと
第5章 目で思考する
・前夜――眼の延長としてのカメラとは? と想像する
・創造における身体と言語の関係――鈴木理策との対話
・余韻――偶然を捉え世界を愛でるおおらかな写真
つくりながら生きる道〜対話を終えて思うこと