遊牧夫婦
2刷
遊牧夫婦シリーズ 1

遊牧夫婦

近藤 雄生
  • 定価 1,600 円+税
  • 判型四六判
  • 頁数341 ページ
  • 発刊2010年07月13日
  • ISBN9784903908205
  • Cコード0095
  • 装丁寄藤文平・北谷彩夏(文平銀座)
取扱書店 一冊!取引所

本の詳細

無職、結婚、そのまま海外! バンバリーでイルカ三昧、アマガエル色のバンで北へドライブ、東ティモール、捕鯨の村……二人の新婚生活はどこへ行く!? 「旅の中を生き続けたい。そう思い、結婚直後に仕事はないまま、ぼくらは二人で旅に出た。旅をしながら、住んで、学んで、働いて。五年におよんだそんな「遊牧」の日々の中で、ぼくらは確信した。そう、いまは、旅が暮らしになる時代なんだ、と――」 本書は、その五年間の最初の一年を記録した作品であり、「旅が暮らしになる時代」の<新しい夫婦の形>を描いた、異色の脱力系ノンフィクション。 【パブリシティ情報】 「素敵な本でした! またまた見直したぞ! そいで、俺の恥ずかしいガキンチョの頃のエピソードも入ってるから、是非読んでみて! とにかく一度旅に興味ある人、いい夫婦に憧れてる人、最近つまんないなって感じてる人は是非よんでみて下さい」 (湘南乃風・若旦那さん) 「東大院卒で旅人に「就職」したアラサー男の放浪記(妻同伴)。そう聞けば、大体予想がつくものだ。だが、よくある脂っこい武勇伝や酸味の強いカタルシス は一切出てこない。自分はどう生きようかと悩んだ世代。「半径五メートルでもがいたからこそ見えた世界」が書いてある」 (「AERA」10年8月23日号) 『印度放浪』(藤原新也著)とも『深夜特急』(沢木耕太郎著)とも異なる新しい紀行ノンフィクションの手触りがある。 (「日本経済新聞」10年7月25日 「あとがきのあと」) 行き先は風任せだが、明確な目標があった。フリーライターとして「食える」ようになること。・・・旅は物書きの修行の場でもあったのだ。 (「讀賣新聞」10年7月18日 「著者来店」)

目次

Ⅰ 旅の始まり、そして、オーストラリアの西端へ  1 旅立ちの前  2 シドニーのストーカー  3 イルカの来る町  4 家探し  5 実感なき結婚の日々  6 Uさんの死  7 ジンバブエから来たボランティア Ⅱ 北へ  8 アマガエル色のバン  9 バンバリーでの最後の朝  10 時速八〇キロの果てしないドライブ  11 独立国「ハットリバー公国」  12 ネズミ、バッタ、サイクロン  13 ダーウィン到着  14 日本人捕虜暴動事件 Ⅲ 東ティモール  15 オーストラリアとの別れ  16 銃のある宿  17 ハチャメチャな国の真っ青な海  18 ジョンたちの決勝戦  19 独立二周年のディリ  20 祭りの終わり Ⅳ 西ティモール、バリ、ラマレラ  21 バスで歌う幼い子ども  22 一年目の終わり  23 捕鯨の村

著者情報

著: 近藤 雄生(コンドウ ユウキ)

1976年東京生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了後、旅をしながら文章を書いていこうと決意し、2003年に妻とともに日本をたつ。オーストラリアでのイルカ・ボランティアに始まり、東南アジア縦断(2004)、中国雲南省で中国語の勉強(2005)、上海で腰をすえたライター活動(2006-2007)、その後ユーラシア大陸を横断して、ヨーロッパ、アフリカへ。2008年秋に帰国し、現在京都在住。著書に『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)がある。

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