原点回帰の出版社、株式会社ミシマ社

本のご紹介

46歳で父になった社会学者

46歳で父になった社会学者

工藤保則(著)

1,800円+税

判型:四六判並製
頁数:240ページ
装丁:尾原史和(BOOTLEG)
発刊:2021年3月19日
ISBN:978-4-909394-49-1 C0095

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内容

理想や正解にしばられない、育児のはなし
 
職業、大学教員。専門は社会学。45歳で結婚し、46歳で父になった。自分たちなりの家族の健やかさを探りつづけた7年間。一人の男性がだんだんと父になるまでの、試行錯誤と喜びに満ちたエッセイ集。
 
妻は会社員。共働き夫婦として、無理をしない子育てを試行錯誤中/どちらの親とも離れた場所に暮らす/車の免許は持っていない。実家への帰省は高速バスで/2020年コロナ禍に、息子は小学1 年生になった……描かれているのは、この時代の、とある育児の風景。
 
他の人から見たらなんでもないことこそが、
個々の人生でいちばん大切なこと。
とにかく観察と記録のあり方がすごいです。
――吉本ばなな

著者情報

工藤保則(くどう・やすのり)

1967 年、徳島県生まれ。龍谷大学教授。専門は文化社会学。著書に『中高生の社会化とネットワーク』(ミネルヴァ書房)、『カワイイ社会・学』(第25回橋本峰雄賞、関西学院大学出版会)、共編著に『無印都市の社会学』(法律文化社)、『〈オトコの育児〉の社会学』(ミネルヴァ書房)などがある。現在、7歳の息子と2 歳の娘の子育てまっただ中。

関連ニュース

ミシマガ情報

『46歳で父になった社会学者』工藤保則さんインタビュー(1)
『46歳で父になった社会学者』工藤保則さんインタビュー(2)
 

書店員の方々の声

子どもとの日常を丁寧に綴っていて、著者が大学の先生であるということと、46歳になって親になったこともあるかとは思うけど、このようにゆっくり子育てが皆、できたら日本の未来も少しは明るくなるのではとか、いろいろと思いを巡らせました。
——菅原幸子さん(教文館ナルニア国)

子育てはタイヘンだ。二人の子をみている。
我が子を他人とはおもわないが、他者であることを忘れちゃいけない。他者の未来に責任を持つには、それなりの覚悟が必要かもしれない。などと悶々としたりするときもあるけど、この本のおかげで、いましばらくはこの流れに身をまかせて、たゆたっていこう、と肩の荷がおりた。
親の影響で子が育つ、なんておこがましい。その子をとりまくあらゆるもの、日常、そして社会によって形ができていく。親はその環境のピースにすぎない。
そんな些細な存在だからこそ、子の近くにいられるあいだは、目一杯愛でていたいものだ、とつよくおもった。
——花本武さん(今野書店)

女性の家事・育児に対する世の中のプレッシャーに憤ることが多々ありますが、こんな男性もいるんだと嬉しくなりました。
それぞれの家庭によって状況や事情は違うので、みんなが工藤家のような家庭になればいいという事ではないですが、育児真っ只中の人もそうでない人も、この本を読んで育児・家事に対する心の持ちようをそれぞれ参考にし、改めることができたら、もっと優しい世の中になるのではないかなぁと思いました。
——猪股宏美さん(東京旭屋書店 新越谷店)

人と得手不得手を補い合う。
フラットな姿勢でトライ&エラーを繰り返す。
子どもに対しても一人の人間として接する。
育児エッセイですが、誰にとっても多くの気づきがある一冊だと思います。
——簑島ほなみさん(蔦屋書店海老名市立中央図書館)

読者の声

与えられた状況を悲観することなく、労わりを多分に含んだ持ち前の優しさを隠し味に妻や子とのコミュニケーションを延長し親や社会と自分の関係を再構築していく様はまるでドラマのようだ。
妻、子ども、関わる人々とコミュニケーションを欠かさず試しては修正していくという、いわば子どもと一緒に成長していく親の姿は他人事ながら楽しい、そして羨ましい
(にこだてさん・50代男性)

社会学者の子育てエッセイ、だけではなく、所々にある専門書からの引用は論文のようでもあり、情景が思い浮かぶ詳細な描写は小説のようでもあり、不思議でお得な本でした。
そして私は自分の経験と重ねて胸がいっぱいになり、涙が溢れて文字が見えなくなる本でもありました。
(エミリーさん・40代女性)

これはすごい。
読み終わった次の日、隣の市に住むご懐妊中の娘に本の内容を熱く語ってしまいました。
具体的な育児本として役にたちそうな内容がいっぱいあります。それと同時に「こどもとの遊び」の重要性、「親子感の距離」など子育てが煮詰まって来たと思う時に読んだらきっと気持ちが晴れる章も。
我が家では『育育児典』『赤ちゃんのいる暮らし』とともにこの『46歳で父になった社会学者』を三大育児本として育児に役立てたいと思います。
(海老原まきさん・50代女性)

実子のいない私たち夫妻は今、養子を迎える準備をしています。子育ての経験がない自分たちが養父養母になれるのか、とても不安に思っています。著書を読み、そうか、誰もがはじめは子育ての経験なんて持っていないんだ。と、当たり前のことに、すごく納得がいきました。
悲喜こもごも、一人で生活しているだけでは、夫婦で暮らしているだけでも、感じ得ることができない感情があったことがよくわかります。日常こそが愛おしい。そう思えました。
(原沢香司さん・40代男性)

20数年前に子どもが産まれたときのことを思い出しました。徳島のおじいちゃんとのエピソードが素敵で、その章を読むだけでも(子育てしてよかった)ということが感じられました。素手で子育てに立ち向かう工藤さんが、折々の書籍に触れることで、子育ての形が見えてくるのも素敵でした。読んで、ほっこりする本でした。
(山田壮一さん・50代男性)

子育てする日常で遭遇する「事件」は個人的なものでも、それは閉じたものではなくて、子どもを育てる人同士がもっと深いところで担いあえるものなのだと感じました。今のありがたさに目を向けて、日常を新鮮な気持ちで捉え直すことができました。子育て真っただ中の今に出会えてよかった本です。
(初田和美さん・30代女性)

子どももいない、結婚もしていない、そんな自分のような人にでも是非手にとってもらいたい一冊。かつて自分も何もできないケアされなければ生きていけない存在だったことを思いだし、自らもありふれた平凡な生活の積み重ねの中で驚き発見しながら成長して今に至った存在なのだと気づく。子育て指南書とは一線を画す、かつて子どもだった大人たちに、これから大人になる子どもたちと歩むことを伝えてくれる一冊でした。
(正満良さん・男性)

本書より

◎これまでの生活が一変した…
「変わったこと」をあげればきりがない。あらゆることにおいてそれまでの自分のペースはことごとく崩され、子どもの生理や生活を基にしたものに切りかえられた。けれども、それは決して不本意なことや嫌なことではなく、人生半ばを過ぎたところで思いがけず遭遇した、生活に新鮮なリズムとテンポをあたえてくれるうれしい転機だった。(まえがきより)

◎妊娠がわかったとき…
この上なくうれしい気持ちである自分と、必ずしもそうではなさそうな妻。妻がなぜ喜びに満ちていないのかよくわからないままでいた。(第一章より)

◎妻がつわりのとき…
もともと体力のない妻は、つわりでその少ない体力も奪われ、体重も落ちた。やつれて顔はひとまわり小さくなった。あたりまえだが、私のからだには何の変化も起こっていない。苦しみを負担しようにも、私は全くの無力だった。(第一章より)

◎子どもの歯磨き…
子どもの歯を気にかける。子どもが嫌がっても歯をみがく――とるにたらない日常のひとコマだ。歯みがきにかぎらず、私たちはこのような些細なことを、日々、無数に繰り返している。そうしていくうちに、しらずしらず、子どものあしらい方が板についてくる。私たちは劇的に親になるのではない。こまごましたルーティンの営みと小さな努力の積み重ねによって、 だんだんと親になっていく。(第三章より)

目次

まえがき
第一章 まだ父になっていなかった
  妊娠/変化/誕生/ケア
第二章 父になっていく
  無理/料理/失敗/物語/遊び/ふく/洗濯
第三章 生活というドラマ
  病気/甘物/正月/讃歌/成功
第四章 社会とつながりなおす
  帰省/迷惑/礼所/公共
第五章 「家」や「血」をこえて
  時間/別れ/先祖/法事/有名
第六章 兄になったじゅん
  宝物/距離/生活
あとがき

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