原点回帰の出版社、株式会社ミシマ社

本のご紹介

奇跡の本屋をつくりたい

奇跡の本屋をつくりたいくすみ書房のオヤジが残したもの

久住邦晴(くすみ書房・店主)(著)

1,500円+税

判型:四六判変形
頁数:208ページ
装丁:矢萩多聞
装画:ミロコマチコ
発刊:2018年8月28日
ISBN:978-4-909394-12-5 C0095

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内容

「なぜだ⁉︎ 売れない文庫フェア」「中高生はこれを読め!」「ソクラテスのカフェ」……ユニークな企画を次々と生み出し、地元はもちろん、遠方からも愛された札幌・くすみ書房の店主。閉店後、病が発覚し、2017年8月末、他界。その著者の遺稿を完全収録。

生前、久住さんと親交の深かった中島岳志さん(東京工業大学教授)が解説を担当。

くすみ書房の「なぜだ⁉︎ 売れない文庫フェア」は、時代に対する痛烈なアンチテーゼだった。品切れ・絶版。本が死んでいく。そんな悪循環に、ユーモアを交えて切り込んだのが久住さんのチャレンジだった。(略)くすみ書房のフェアは、苦境に立つ人間に、常に寄り添っていた。しかし、久住さんは正義を振りかざさなかった。常に笑顔で、優しく、ちょっとした「おせっかい」を続けた。だから、くすみ書房は札幌の庶民に広く愛された。——中島岳志「解説」より

著者情報

久住邦晴(くすみ書房・店主)(くすみ・くにはる)

1951年、北海道生まれ。1946年に父がくすみ書房を創業、1999年に後を継ぐ。読書離れに歯止めをかけようと、良書なのに売れ行きのよくない作品ばかりを集めた「売れない文庫フェア」などの試みが話題となる。「本屋のオヤジのおせっかい」と題し中高生に読んでほしい本を集めた「これを読め!」シリーズは道内各地の書店や他県にも広がった。2017年に肺がんのため死去。享年66。

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書店員の方々の声

くすみ書房さんが書店員の心にまいた種を少しでも自分のお店で育て、実を結ぶことができたら、どんなに素敵でしょう。書店員としてできる事、まだまだ頭をやわらかくして考えていきたいです。
――今村さん(TSUTAYA西宝店)

本は人として生きていくためのライフラインである。だから街に本屋は絶対的に無くてはならない。しかし文化の砦である本屋を守り続けていくのは何と困難なことなのだろう…。読んでいて心が打ち震えた。涙が止まらなかった。ひとりでも多くの方にこの尊い闘いを知ってもらいたい…。この国の未来はこの一冊の中にある!!
――内田剛さん(三省堂書店営業企画室)

くすみ書房さんとまったく同じ環境にいる気がします。家族のため、社員のため、私たちの本屋が好きなお客様のため、がんばらなければと思わせて頂きました。
――大橋崇博さん(流泉書房)

ここ数年書店業界は更にしんどくてネガティブな話題が多いですが、「やれることは全部やる」「ともかく動く」そして本の魅力を信じ本屋の可能性を信じて走り続けてこられた久住さんの姿に励まされる書店人、また書店のみならず壁にあたっている人は多いのではないでしょうか。久住さんの新発想の書店の姿をみてみたかった。いや、この本を読んで書店員が久住さんの思いを受けて、創っていかなくてはと思います。
――塚中良平さん(学運堂)

本屋の仕事はのめり込めばのめり込むほど苦しくなり、自身も消耗してしまう。生活を顧みず、命を削り、ビジネスとしても破綻、その顛末を嗤う者もいるだろう。だが日本の本屋の文化を支えて来たのは、間違いなくこうした先輩方である。私たちはどういう形であれ、先輩方が切り開いてくれた土壌の上に立って仕事をしている。この本を感動だけで終わらせてはいけない。私たちはもう次へ進まなくてはならない。
――日野剛広さん(ときわ書房志津ステーションビル店)

こんなにも誠実でまっすぐなお店を構えていた店主がいたのか…とただただ驚愕した。久住さんのスピリットを受け継ぎます! そんな事は軽々しく言えないし、できない。私は私の生き方でしか生きられない。その先に“奇跡”というものが起こるのではなかろうか? そんな気がした。
――横田かおりさん(本の森セルバ岡山店)

*五十音順

目次

まえがき――ミシマ社編集部

Ⅰ 遺稿 本屋のオヤジの日々是好日(仮)
・日本で一番有名な本屋に?
・地下鉄の延長で売上大幅ダウンに
・昭和二十一年創業の町の本屋
・頑張るほど赤字に
・息子の病、そして死
・「店を閉めることにしました」と社員に
・神田昌典氏の本との出会い
・「なぜだ⁉︎ 売れない文庫フェア」の誕生
・店内で「朗読」のスタート
・「中学生はこれを読め!」スタート
・「ソクラテスのカフェ」オープン
・中島岳志さんとの出会い
・大型店がやってきた
・大谷地に移転することに
・琴似店、最後の日
・大谷地店、スタート
・経営者を売り込むということ
・妻が病になる
・「高校生はこれを読め!」スタート
・「小学生はこれを読め!」スタート
・寄付を集める
・くすみ書房友の会への緊急募集
・奇跡の本屋プロジェクト
・中学生、高校生売場の増設

Ⅱ 解説 くすみ書房という本屋があった 中島岳志

Ⅲ 補録
 講演会草稿・1(二〇一三・六・二四 札幌市立高図書館連絡協議会)
 講演会草稿・2(二〇一五・五・八 大曲中学校)
 「西区に本屋を作ります」草稿

あとがき――久住絵里香

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