
9/19(土)に発売となった内田樹先生の新刊
『日本習合論』では、「習合」をキーワードに「異物と共生する」ための日本古来の生存戦略を解き明かしていきます。
この本が書かれた背景には、「このままだと少数派が自信をなくすばかりで、少数派のない社会になってしまう。それが一番危険なことであり、共同体が修復力をなくす最大の要因となる」という内田先生の危機感がにじみ出ています。
「理解と共感」が強制されたり、「わかりやすさ」が過度にもてはやされたり、そんな社会に閉塞感を感じている人たちにとって、息がしやすくなるような、そんな一冊です。
一方、三砂ちづる先生は、5月にミシマ社から刊行した
『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』において、「献身」「親を許す」「アイラブユーバット」など、日本で主流になっている「理解と共感」に基づくコミュニケーションとは違う、けれど確かに存在する深い関係性のあり方を語られています。
今回の対談では、内田先生と三砂先生に、「昔からあったはずなのに、今では忘れられかけている共生の作法」について語り合っていただきます。
「少数派」をそれぞれ自認するお二人が声を大にして伝えたい共生の話、分断と対立が続く世界で、いま聞きたい言葉です。
オンライン配信日時
10/14(水) 19:00~20:30(途中休憩あり)
※チケットをご購入いただいた方には、後日、期間限定で、講義を録画した動画を視聴いただけます。ご都合がつかない場合はそちらをご視聴くださいませ。
※当日18:30ごろより開場(配信テスト)を行いますので、接続が不安な方はお早めにご参加ください。
講座チケットのご購入
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¥1,500(税別)
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出演者プロフィール
内田樹(うちだ・たつる)
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書・第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書・2010年新書大賞受賞)、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。
三砂ちづる(みさご・ちづる)
1958年、山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学Ph.D.(疫学)。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。著書に『女たちが、なにか、おかしい おせっかい宣言』『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『少女のための性の話』(ミツイパブリッシング)など多数。