2020.08.27更新
2015年より、年に一度ミシマ社が発刊している雑誌『ちゃぶ台』。
次号『ちゃぶ台Vol.6』の大テーマがようやく決まりました。
「非常時代を生きる」
新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は、2020年5月25日に全面解除が発表されました。しかし、そもそも今わたしたちが生きているのは、日常が非常時であり、非常時が日常になっていく、そんな時代ではないでしょうか。これを「非常時代」と名付け、さまざまな角度からのちいさな声を集めてみようと思います。
「自然災害、人災、議論されないまま通過する法案・・・今、私たちをとりまく環境は、実態としてすでに『無政府状態』に近い。」(『ちゃぶ台Vol.5 「宗教×政治」号』p.1)
昨年発刊した『ちゃぶ台Vol.5』の巻頭でこう述べた通り、東日本大震災、熊本県地震、西日本豪雨、周防大橋へのタンカー衝突により引き起こされた断水、千葉県豪雨・・・この数年に限っても、あらゆる非常時に生じた課題は「なかったこと」にされ、それぞれの経験は次に生かされず、政府や自治体の対応は後手に回り、同じ過ちが繰り返されてきました。
緊急事態宣言は解除されてもなお、「非常時代」は続いている。
この認識のもと、非常時に見えてきたあらゆる課題をなかったことにせず、一つ一つに向き合い、取り組み、自分たちの生活を自分たちの手でつくる。そうしてやりきったのちにはじめて「非常時代」は終わるのだと、ちゃぶ台編集部は考えています。
そこで、わたしたちが生きている時代が「非常時代」である、と認識することを出発点として、次号の『ちゃぶ台Vol.6』をともに考える場所「ちゃぶ台編集室」を開室します。
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参加者のみなさんとともに「雑誌」を練り上げていくーー。
第4回 9月30日(水)19:00〜21:00(休憩10分含む)
ゲスト:tento 漆原悠一さん
6月から月に一度開催してきた「ちゃぶ台編集室」の最終回は、ゲストにデザイナーの漆原悠一さん(tento)をお迎えして、制作途中にある『ちゃぶ台Vol.6』の誌面や表紙デザインを大公開! ミシマ社から刊行されている『おなみだぽいぽい』(後藤美月 著)や『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(三砂ちづる 著)などの装丁を担当してくださっている漆原さんとともに、次なるちゃぶ台の「形」を考えます。
※本講座は全4回です。各回単発でのご参加、4回通しでのご参加、いずれも可能です。
※通しチケット(4回分)ご購入の場合、開催済みの第1~3回についてはアーカイブ動画をご視聴いただけます。
事前に下記オンラインチケットをご購入ください。
ご購入いただくと視聴方法のご案内を記載したチケットがダウンロード可能となります。
●「ちゃぶ台編集室」通しオンラインチケット(全4回分 3,500円+税)
※すでに終了した回に関しましては、録画動画をご覧いただけます。
●「ちゃぶ台編集室」第4回 単独オンラインチケット(1,000円+税)
※ オンライン配信をご覧いただくには、インターネット環境が必要です。
※ やむを得ない事情によりライブ配信ができなかった場合、ご返金いたします。
お金や政治にふりまわされず、「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」。創刊以来、その手がかかりを、「移住」「会社」「地元」「発酵」などさまざまな切り口から探ってきました。本号では、「宗教」と「政治」を特集の二本柱に据えました。これからの宗教とは? 政治にどう向き合えばいいか?
災害、毎年のように起こる人災。くわえて、外国人労働者受け入れ策など議論なきまま進む政策。すさまじい勢いで進む人口減少。 大きな問題に直面する現代、私たちはどうすれば、これまでとまったく違う価値観を大切にする社会を構築できるのか。「ちゃぶ台」が、未来にたいして、明るい可能性を見出す一助になればと願ってやみません。
本誌編集長 三島邦弘
バックナンバー
ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台「移住×仕事」号
特集1 移住のすすめ
特集2 今までにない就活
ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 Vol.2 革命前々夜号
特集0 「食×会社」を考える
特集1 会社の終わり、companyの始まり
特集2 百姓のすすめ
ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 Vol.3 「教育×地元」号
特集1 学びの未来
特集2 新しい地元
ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 Vol.4 「発酵×経済」号
特集1 菌をもっと!
特集2 やわらかな経済
ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 Vol.5 「宗教×政治」号
特集1 ぼくらの宗教
特集2 みんなのアナキズム