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春夏秋冬タイトル

『海岸線の歴史』について
今日のお夕飯はメンチカツ。
早く帰ってくると思った日に限って揚げ物を作ると
遅くなると言われる不思議。
揚げたてが美味しいので、今木村の帰り待ちです。
早く帰ってこないかしら。
キャベツを刻みすぎたじゃないか。

さて、弊社からついにお待たせしていた新刊が出ます。
今月末を予定しておりましたが、また少し遅れてしまい、
5月2日の発売になります。
お待たせしてしまい、申し訳ございません。
もう少しお待ちいただけたらと思います。

新刊は、松本健一先生の『海岸線の歴史』という本です。
私はこれを雪のまだ残る長野の山奥で読んだのですが、
読後、しんとした山荘のなかで暫く動くことができませんでした。
どんどん体の中に浸み込んで行きました。
「海やまのあひだ」
そこで続いた海岸線と日本の変化が優しい文体で
静かに語られます。

見たことも無い景色がまるで見えるような気がしてくるのは、
この一冊が先生のそもそもの探究心から生まれて、
先生自ら歩き辿った先にある本だということが
大きいと思います。

装丁は今回も、クラフト・エヴィングさんです。
上製本ならではの、きれいなきれいな装丁です。
本当に美しい一冊に仕上がりました。
日本論の新たな地平をひらく本、ついに5月2日発売です。

仕掛け屋日記::木村編 | 08:17 PM | comments (1) | trackback (0) |
最近グッときた本 (林)
最近、何かに操られている感覚がします林です。
そんなときは、とことん操られましょう。
何でも来い来い。


さて。
最近読んでグッときた本の紹介です。



宇多田ヒカル著『点』(EMI Music Japan Inc./U3music Inc.)


……すごい。
やっぱり宇多田は天才だ。
最初の書き下ろし1万5千字だけ読んで、即効購入決定。

なんだろう。
同い年とは思えないほど達観した諦念の心といいますか。
伝えたいことが発生して、思わず宇多田さんにメールまでしてしまいました。

わたし好みの「『孤独』の認識の仕方」のようなものがあるのですが、
宇多田さんは その視点を持っている人だ と、そう感じました。

そしてもう一冊。



村山槐多著『槐多の歌へる』(講談社)

大学の授業で知ってから気になって仕方がなかった村山槐多。
詩集です。

ひと言で言うと、この人、変なんですよ。
いや「人間は皆変人で凡人だ」とは言ったものですが
なんというか、私好みの変人でです。

中でも中学時代に恋した男子(!)学生に宛てた詩がすごい。
しかもめっちゃ失恋している。
一番グッときた詩を載せようと思ったのですが、
現在読み途中で甲乙つけがたいので保留します。


自分の持っている信念に強い自信を持っている人は、やっぱり面白いですね。
思い込みは激しいほど 良いですね。


はやし

仕掛け屋日記 | 05:02 PM | comments (2) | trackback (0) |
こんなに晴れた土曜日に。
朝、洗濯物を一気に片付けて、掃除をして爽快です。
春の晴れた日の空はたまりません。
みなさんはどんな土曜日をおすごしですか。

私はシーツがバタバタバタッと
風にはためいた音を聴いた瞬間、
いてもたってもいられなくなり、
日焼け止めだけ塗って自転車に飛び乗りました。
坂道の上にあるコーヒー屋さんを目指し、
朝から坂道をぐんぐん登ります。
そのうち立ち漕ぎになって、
青空だけみながら息きらして登りました。
いやー、立ち漕ぎ後コーヒーはおいしい。
そして、たのしっ!!

さて、最近宝物になった感動本です。

*辰巳芳子『庭の時間』(文化出版局)
辰巳さんのお庭から生まれる12ヶ月それぞれの花々、
彩り、レシピ、そして季節ごとの想いが丁寧にまとめられて
一冊になっています。
どの季節も、自然の恵みのありがたさに溢れていて、
生きている庭と、樹木や草花の想いを汲みとり一緒に生きている
辰巳さんの精神の美しさに感動します。

わたくしごとですが、私は名前が桃子で、桃の季節になると、
この世に生んでくれた父と母に感謝する季節になるのですが
その想いが祖父母やご先祖さまにも及ぶようになった30代。
祖父母の戦時中の手紙のやりとりを読んだときにも強く
命のあることを感謝しました。

この本の「4月 咲顔」という章のなかで、
辰巳さんは桜の木を眺めるご両親のことを書かれています。

 二人は幼馴染みで始まり、複雑な家族構成、二つの戦争から生還して、
花の梢を前にしたのです。

テラスで肩を並べ、身をのり出し「きれいだねえ、本当に」
ほほえみ交わす万感の情を花はなんとみたでしょう。

「月光の花吹雪につつまれ、夜の更けるのも忘れていましたね」という恋文を、
膨大な恋文の束の中から見出したのは、二人が亡くなってからでした。


 柳田國男は「笑の本願」という文中で、声をたてて笑うのと、
ほほえむえみとを大別し、ほほえむ笑顔を咲顔(えがお)と云うべき
と云っておられます。


父と母には、折々、二人だけの笑み交わしがありました。
「全血をそそいで君を愛す」と書いた人と、云ってもらった人。
音信不通の時空にあってさえ、ゆるぎなく結ばれていた人間の、咲顔だったでしょうか。


夫婦においてこんな覚悟のしかたで向き合う。
全血をそそいで君を愛す
私の祖父母の手紙にも、言葉は違えどそのようなことが
書いてありました。
わたしの命は、脈々と繋がれてきた上にある命なのだよなぁ。

4月は菜の花丼のレシピでした。
菜の花の緑とからすみのオレンジが目に鮮やかで
さっぱりとして美味しかったです。

この本、書店さんでお見かけの際は、ちょっと手にとってみて
いただけたらと思います。

とっても長くなってしまいましたが、
読んでいただいた方、ありがとうございますコーヒー
良い週末を!
それから、4月生まれの方。
お誕生月、本当におめでとうございます花

仕掛け屋日記::木村編 | 11:40 AM | comments (0) | trackback (0) |

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