2011,12,02, Friday
みなさん、こんにちは!
今日の自由が丘はめちゃめちゃ寒いです・・・ ![]() 冬本番ですね。暖かくしてお過ごしくださいませ。 さて。 いよいよ発売が迫ってまいりました、ミシマ社の12月刊『透明人間⇄再出発』。 こちらの製本方法は世界初(たぶん)と謳わせていただいております ![]() ろうびきした透ける紙とふつうの紙が全ページ、交互に重なる本書。 それのいったい、何が世界初なのか? こちらではその詳しい内容をお届けします。 そもそもの本の作られ方 お手元にある本を上から見てみてください。 よーく見ると、小さな束がくっついて一冊の本になっていませんか・・・? これは「折(おり)」と呼ばれる紙の束の集合で、どの本もこの折が集まって1冊の本になっています。 なぜ折と呼ばれているかというと、一枚の大きな紙を折って束を作っているからです。 わかりにくいので、図で説明しますね。 ![]() 本は、このような折からできているので、本は自然とこの16(もしくは8)の倍数ページでできています。 この折と折の間に種類の違う紙を差し込んだり、折ごとに違う種類の紙を使うことはできても、1枚1枚違う紙を全ページ使うなんてコスト的に無理とされてきました。 よく新人編集やデザイナーが提案すると「あんた、本を知らないね」 と笑われて怒られるくらい、当然の事実とされてきました。 それが今回なぜできたかというと、デザイナー寄藤文平さんとよく一緒にお仕事をされている製本所の加治屋さんという職人さんが、本の背を平らにする方法を考案中に この製本方法を生み出してしまったというのです!! 『透明人間⇄再出発』の製本方法とは? どういう仕組みか、こちらも説明しますね。 さきほどの折の概念だと、背がどうしても平らにはなりません。 折の束をまとめるために、折と折の間にボンドをつけるためです。 すると開き(本の開き具合)にある程度限界が生まれます。 写真集などをつくる場合には、なるべくこの開きが良いほど、写真が見やすいので 加治屋さんは背を平らにし、開きをよくするためにはどうしたら良いかと考えたそうです。 そこで考えたのが、ページをバラバラに印刷し、そのあと帳合(ページの順番)を揃えるという、折という概念がまったく関係ない製本方法を思いつきました。 このほかにも昔ながらの「ろうびきの紙」とはなんぞや? それをつける方法って? などなど、この本にまつわるエピソードは尽きないのですが そちらはまた後日、ミシマガなどで詳しくお伝えします ![]() 紙屋さん、印刷屋さん、製本屋さん、デザイナーさん。 職人の技光るおすすめポイントがたくさん詰まった一冊です。 ぜひお手にとって見てみてくださいませ ![]() 何と、こちらの写真集、著者の谷郁雄さんに直接名前を書いてもらえるというチャンスが! 詳しくはこちら メールかFAXでご注文受け付けています。 ご希望の方はお早めにお申し込みくださいませ ![]() わたしも申し込ます♪ はやし! |
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