2009,02,10, Tuesday
連日、読者葉書をお送りくださるみなさま、本当にいつもありがとうございます。
今日もまた、その素敵お葉書のいくつかをご紹介致します。 ![]() ・青森県50代女性の高校の先生より 過去10年くらいの間に現場の管理が強化され、 自分の周囲の人々が「イエスマン」化していった。 その中でいつまでも反体制的な考えを抱き続けている 自分について悩むことが多かった。 この本を読んで、自分を肯定することができた。 教師を辞めようかと思うことが増えてきたこの頃、気を 取り直してもう少し頑張ってみようかと考えている。 ・埼玉県60代の元図書館長の方より いつも不思議に思うのですが、ウチダさんはどうして こんなに複雑で根深い問題を平易に飄々と軽々と 解きほぐしてくれるのでしょう。 「教育」を語ることの意味、「公共」の理解といったことを 考えさせられます。 ![]() ・東京都40代の男性より 一年中の祭事が詳しくて、今後の将来、永久に保存する 書物になると思ってこの本を購入しました。 ・東京都60代の男性より お祭りだけでなく、花の歳時記がついていてとっても 嬉しい。こういう本を求めていても、なかなか無かったので、 たまたま店頭で見つけてすぐに買った。 日本の四季はいいなと思える本でした。 などなど・・・・ 嬉しい限りです。 いつもありがとうございます。 |
2009,02,10, Tuesday
今日はいいお天気ですねー。
洗濯物日和です。 読者葉書のお返事や、メールで、最近読んでいる本は何ですか、 という質問がいくつか出ていましたので、少しご紹介いたします。 今回は珍しく新刊もあります。 ・森絵都『架空の球を追う』(文藝春秋) 短編集で、あっという間に読み終わってしまいました。 ?という感じではじまるのに、途中で眠くなったりはしないで、 だんだんぐいぐい引き込まれる森ワールドの不思議。 ・津村記久子『ポトスライムの舟』(講談社) 芥川賞受賞作。津村さんのタイトルはいつも覚えにくくて、 頭で何度も反芻するから結局覚えてしまう。 心に波がたったり、ささくれ立つ日があっても、それでも 人と関わっていくことで人は前へ進んで行くのだなぁ。 ささやかな日常にある、ささやかな喜びというものが いかに人を満たし、生きる光となるのかを感じる。 読んだ後に心に残るぬくもりは、最近の中で一番。 ・幸田文著・青木玉編『幸田文しつけ帖』(平凡社) 素敵。私じゃ言葉足らずだからこの作品に関しては素敵、の一言で。 ・武田百合子『富士日記』『日日雑記』(共に中公文庫) 武田百合子の感性は、鋭くて激しくて真面目で、すごーく 面白い。何度読んでも、面白い! ・大竹聡『もう一杯!』(産業編集センター) 「酒とつまみ」の編集長、大竹氏の酒場歩きの本。 何しろ数々の酒場を歩いてきた大竹氏ならではの居酒屋や バーへの愛溢れる一冊。 牧野伊三夫、鴨井岳 『今宵も酒場部』(集英社)と兄弟のように 読みたい一冊。読むと無性に行きたくなります、飲みに。 |
